【鍼灸師は必読?】書評:精神科医がみつけた3つの幸福【幸せの作り方が学べる1冊】

精神科医がみつけた3つの幸福
幸せの作り方を学べる1冊
引用元:Amazon
  • メンタル不安定な患者への対応ができない
  • なんとかしてあげたいけど、思うような効果がでない

鍼灸師にかぎらず、セラピストなら患者さんを少しでも「良い状態」なって帰ってもらうのが仕事。

このままでは「お大事に!」のひとことが薄っぺらくなっていまします。

場合によっては、自分自身が病んでしまうことも…

メンタルが不安定になると「幸せ」とはいえない状況になってしまいますよね。

そこで今回は

  • メンタル不安定な患者さんの悩み
  • 自身のメンタルの不調

を解決するキッカケとなる1冊を紹介したいと思います。

タイトルは『精神科医がみつけた3つの幸福』

前半では書籍の内容について、後半では鍼灸師として書籍から学べることをみていきます。

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【書評】精神科医がみつけた3つの幸福【鍼灸師は必読】

著者の紹介

樺沢紫苑 


精神科医として多くの患者をみてきた著者が

幸福×健康

について、科学的な内容をふまえつつわかりやすく解説してくれています。

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書籍の内容:人間には3つの幸福がある


鍼灸師ならおなじみ?の3つの神経伝達物質が「人の幸福」に大きく関係している、と書籍では書かれています。

3つの神経伝達物質による幸福
  • セロトニン的幸福
  • オキシトシン的幸福
  • ドーパミン的幸福

※書籍内では、他にもエンドルフィン、GABA、ノルアドレナリンなどにも少し触れています。


主な内容となる「3つの幸福」について、くわしくみていきましょう。

セロトニン的幸福:自分の幸せ=健康

  • 体調がいい
  • リラックスできている
  • 集中できる  

    …etc

ひとことでいうと、自分の心身の健康から感じる幸せとなります。

オキシトシン的幸福:人間関係の幸せ=他者のつながり

  • 友人
  • 恋愛
  • 家族
  • ペット

    …etc

他者とのつながり、コミュニケーションから感じる幸せとなります。

ドーパミン的幸福:自己実現の幸せ=成果や実績

  • 仕事の実績
  • お金
  • スポーツなどの大会で優勝

    …etc

成功体験や目標の達成、といった自己実現による幸せとなります。

セロトニン幸福はすべての「幸せ」の土台

セロトニン的幸福をないがしろにして、ドーパミン的幸福を目指すと、メンタル疾患や身体疾患に陥る のだと。 幸福になるどころか「不幸」になってしまうの だと。

引用元:精神科医が見つけた 3つの幸福


「不幸=セロトニン的幸福」が失われている状態、と書かれています。

「幸せ」になりたければ、まずは土台となる「セロトニン的幸福=自身の健康」を意識することが大事

ということですね。

図にすると、以下のとおり。

※書籍の内容をもとに作成

土台となるセロトニン的幸福(自身の健康)がなければ

  • オキシトシン的幸福(人間関係による幸せ)
  • ドーパミン的幸福(自己実現による幸せ)

も得られないということです。

まずは「自分」を大事にしましょう。

順番を間違えたらどうなる大変なことに

この順番を間違えると、幸福になるどころか、むしろおもいっきり不幸になる可能性もあります し、 私はそうなった人を山ほど見ています。

引用元:精神科医が見つけた 3つの幸福


著者の精神科医としての経験から、幸せの順番をまちがえると「不幸」になったひとは多いようです。

そのなかでも、ドーパミン的幸福ばかりを追い求めてしまい、自信を追い込んでしまうケースが多いとのこと。

また最近の研究により

うつ病=脳内のセロトニンが不足している状態

といったとがわかってきました。

参考:セロトニン分泌に影響を及ぼす生活習慣と環境

セロトニンは大事です。

その他、書籍内の印象的な内容

頑張れば成功できるんだ!」と信じている。睡眠を削ってでも仕事を頑張れば、会社から認められ、「成功できる」と思って、睡眠時間を削って必死にハードワークをする。


このような考えを持っている人が、40代、50代になるとメンタルヘルスや生活習慣病になりやすいと書かれています。

著者は「頑張る」という言葉が大嫌いと述べています。

アメリカ人は「個人主義」。自分の考えや主義、ライフスタイルを非常に重視します。つまり、まず「自分」を大切にし、そして「家族」を大切にし、そのうえ仕事を頑張る、というのがアメリカ人のワークスタイル、ライフスタイルと私は感じました。


アメリカ人のライフスタイルは、まさに

自分(セロトニン的幸福)
     ↓
家族(オキシトシン的幸福)
     ↓
仕事(ドーパミン的幸福)

となっていますね。

「幸せの土台」がしっかりしているから、家族のことも仕事もウマくいくのでしょう。

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鍼灸師として書籍の内容を利用するには?

  • 鍼刺激によるセロトニン分泌
  • 東洋医学が苦手でも患者さんの状態をイメージしやすくなる
  • 客観的に自身の状態が把握できる

鍼刺激によるセロトニン分泌

鍼施術


下行性痛覚抑制系でおなじみ?といえば「セロトニン」ですよね。

鍼刺激により

  • 視床下部:エンドルフィン
  • 中脳:GABA
  • 延髄:セロトニン、ノルアドレナリン

がそれぞれ分泌されることは、学生時代に習っていると思います。

下行性痛覚抑制

ここまでの書籍の内容をふまえるなら、鍼刺激で幸せの土台となる「セロトニン幸福」を促せる可能性があるということ。

メンタル疾患にたいする鍼の効果は、あいまいな意見が多いのも事実。

以下、PubMedの論文(日本語訳)

治療終了時のうつ病の重症度の低下は、鍼治療を対照鍼治療と比較した場合、鍼治療を治療対照なしと比較した場合よりも小さかったが、両方の結果を低品質のエビデンスを提供すると評価した。利用可能なエビデンスの質が非常に低いため、単独で、または選択的セロトニン再取り込み阻害薬(SSRI)などの医薬品と組み合わせて提供される鍼治療の、医薬品単剤療法と比較した場合の利点は不明です。心理療法と比較した鍼治療の効果は不明です。

引用元:Acupuncture for depression


ですが、この書籍の考えに当てはめるならば、メンタルヘルスにおける鍼の効果のひとつの基準として利用できるのでは?

鍼で「幸せ」を作れるかも?

✔余談

鍼灸の需要が高まると予想される2つの分野について記事を書きました。
気になる方は、以下のリンクをご確認ください。
≫鍼灸師は食べていけない?未来予想図を考えよう

東洋医学が苦手でも患者さんの状態をイメージしやすくなる

患者さんの状態を3つの分類にあてはめれば、東洋医学が苦手でも「どこに問題があるのか?」がよりイメージしやすくなります。

  • セロトニン的(健康面、生活習慣、睡眠など)
  • オキシトシン的(おもに人間関係)
  • ドーパミン的(仕事で成果が出せないなど)

どこにあてはまるかで、使用するツボだけでなくアドバイスも変わりますよね。

書籍にもあるように、患者さんがドーパミン的幸福を優先している時は注意が必要です。

ときには、思いきって仕事を休んでもらうことが必要な時も。

また、内科的疾患、運動器の疾患が主訴としても、口に出さないだけでメンタル面の不調を抱えている人は意外と多いです。

このあたりは、臨床経験が長い先生ならわかるはず。

患者さんの主訴以外の「潜在ニーズ」は意識しておきましょう。

お腹の症状だからといって「脾、胃」だけに問題があるとはかぎりません。

思考停止で「足三里」はダメですよ 笑

客観的に自身の状態が把握できる

ここがいちばん大事なポイント。

そもそもですが、自分の調子が悪いのに「患者さんをよくする」なんてムリゲーです 笑

自分の調子が悪ければ書籍に書かれている3つの分類に当てはめて、どこに問題があるか確認してみましょう。

独立、開業を考えている先生は注意が必要?

自分で仕事を立ち上げるとなれば、どうしても「結果」が求められます。

目の前の「お金」や「結果」を追い求めてしまい、自分自身が苦しくなる

といった状態にならないように注意が必要ですね。

セロトニン的幸福を意識しましょう。

目の前の結果を追いかけて、自分が苦しくなっている人間が患者さんを「幸せ」にできません(実体験)


✔セラピスト業でもメンタルを病んでしまう人はいる

以下、参考ツイート

  • 鍼灸整骨院を廃業前→ドーパミン的幸福を追いかけていた
  • 雇われていた時→オキシトシン的幸福ゼロ

その結果、セロトニン的幸福がない状態に。

ハッキリいって救いようがないですね 笑

現在はひっそりと在宅でWEBライター活動を中心にした生活をおくっています。

ストレスフリーなためか「セロトニン的幸福」を感じていますよ。

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余談:マズローの5大欲求と似ている?

ここまで読んでいただいて気づいた方もいるかもしれませんが、マズローの5大欲求と似ていませんか?

以下は、マズローの5大欲求と書籍で書かれている3つの幸福の図

マズローの5大欲求と書籍で書かれている3つの幸福の図

幸せになるため、ナニかを成し遂げるためには結局のところ「自分」という「土台」が大事になってきますね。

まとめ:幸せの土台「セロトニン的幸福」を大事にしよう

書籍内で書かれていた3つの幸福
  • セロトニン的幸福:自分の幸せ=健康
  • オキシトシン的幸福:人間関係の幸せ=人とのつながり
  • ドーパミン的幸福:自己実現の幸せ=成果や実績


大事な順番としては以下の通り。

自分(セロトニン的幸福)
     ↓
家族(オキシトシン的幸福)
     ↓
仕事(ドーパミン的幸福)


セロトニン的幸福=自身の健康はすべて幸せの土台となります。

鍼灸師として書籍の内容をいかすには
  • 鍼刺激によるセロトニン分泌
  • 東洋医学が苦手でも患者さんの状態をイメージしやすくなる
  • 客観的に自身の状態が把握できる


施術や患者さんへのアドバイスも大事ですが、まずは自分の状態に気をつけましょう。

セラピストでも、鬱などのメンタルヘルスになるケースは珍しくありません。

追い込まれる前に、自身の状態を把握するためにも今回紹介した『精神科医がみつけた3つの幸福』を読んでみることをオススメします。

  • メンタル不安定な患者さんの悩み
  • 自身のメンタルの不調

を解決するキッカケになってくれますよ。

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