こんにちは、kennyです。
介護施設(デイサービス、有料老人ホーム)にて機能訓練指導員+介護職員として勤務していました。
※2021年6月くらいからフリーランスのセラピスト(柔道整復師、鍼灸師)として活動予定です。
介護現場の仕事といえば、身体介助、トイレの介助、入浴介助などの肉体労働をイメージしませんか?
実は肉体労働をこなすだけの体力と同じくらい必要なことがあります。
それは利用者さんとのコミュニケーション。
利用者さんはあくまでも「お客さん」なのでそれなりに気を使わないといけません。しかし、なかにはボクとおなじくコミュニケーションが苦手、とくに人と話すのが苦手という方は多いのでは?
結論からいってしまえば、コミュニケーションをとるのに「話し上手」である必要はありません。
今回の記事では、ボクが本を読んで学んだ知識からコミュ障なりに実際に役に立ったテクニックを5つ紹介したいと思います。
認知症の方には、あまり効果がない内容となっています。
あらかじめご了承ください
【コミュ障が実践】利用者とのコミュニケーションで役立つテクニック5つ
- 聞き手になる
- 体で表現する
- メモを取るor渡す
- 目線を合わせる
- たまにツッコむ
ココに上げた5つのテクニックの共通点は「相手の承認欲求を満たす」ことです。
くわしくみていきましょう。
聞き手になる
まずは聞き手になりましょう。
残念ですが、アナタの話を聞きたい利用者さんはあまりいません。
割合としては利用者7割、自分3割くらいを目指しましょう。
承認欲求は人間の本能です。
しかし、高齢になった利用者さんは人と話す機会も少なくなり社会的な立場を見失っていることもあります。
なので、聞き手になって利用者さんの承認欲求を満たしてあげましょう。
SNSが発展した理由は「承認欲求」を満たすため
Twitter、Instagram、Tik Tokなどのツールが発展したのは、自分の発信内容をいろいろな人と共有できるからです。
自分の発信した内容に「イイね」やコメントがついたら「受け入れられた」となり承認欲求が満たされるんですよね。
そのぶん中毒性もありますが…
体で表現する
話を聞く時は、体を使いましょう。
え?
どういうこと?
ちゃんと説明させていただきますね。
「体で表現する」については具体的に以下の3つです。
- 腕を組まない
- 身を乗り出す
- 対面にならない
腕を組まない
腕を組んで話を聞けば、利用者さんの心理としては「受け入れられていない」と感じます。
とくに体の大きい男性が腕組みをしながら話を聞くと、利用者さんに対して威圧的な態度にみられることも。
※腕を後ろに組み立っている姿は、相手たいして警戒していることを示す姿勢になります。
知らずにやってしまう人が多いので注意しましょう。
参考:
身を乗り出す
会話の最中にじっとしているのではなく、ときどき身を乗り出して話を聞くことで「自分の話に興味がある」と思ってもらえまます。
女性はけっこう当たり前のようにできるんですよね…
演技かどうかはわかりませんが 笑
対面にならない
利用者さんの斜め90度くらいから会話をするように意識しましょう。
対面になると、対立の関係となりお互いに緊張しやすいんですよね。
このあたりは合コンなどでもよく耳にするテクニックです。
(以下、参考リンク)
ちなみにビジネスの商談でも使われるテクニックです。
メモを取るor渡す
話をしているなかで、時にはこちらがどうしても理解できないこともありますよね。
そんな時はメモを取るorメモを渡し書いてもらいましょう。
たとえば
あまり使わない漢字
利用者さんの仕事の話
地名、場所・・・
あえて利用者さんにやってもらうことで「自分が必要とされている=重要な役割」と感じてもらえます。
利用者さんに指を使ってもらうことで、脳への刺激にもなり指の運動にもなります。
あわせてコミュニケーションがウマくとれるなら一石三鳥ですね。
目線を合わせる
4つ目は目線を合わせることです。
目線を合わせる、といっても見つめ合うようなことをいってるわけではありませんよ?
ここでいう「目線をあわせる」というのは”目線の高さをあわせる”ことになります。
これは医療現場でもけっこう注意されることですが、介護施設の利用者さんはイスに座っているorベッドに寝転んでいることがほとんどです。
病院で検査や点滴を受ける時、あるいは整骨院などでマッサージを受ける時に上から話をされてイヤな気分になった経験がある人も多いのでは?
スタッフ側が立ったまま話しかけると「上から目線」でモノをいわれているように感じてしまうので注意されましょう。
たまにツッコむ
ツッコむ、といわれて漫才などの
なんでやねん!
を想像しましたか?
ここでいう「ツッコむ」とは”利用者さんの話をたまにさえぎる”ことです。
イメージとしてわかりやすいのは「利用者さんの話にたいして質問する」ことになりますね。
実際のケースとしては以下のような感じ。
元建築屋の利用者さん(90代、男性)とのやりとりでした。
3階建ての建物やと室内の高さは2m50cmくらいになってなー
そのために・・・
え?そうなんですか?
なぜ、そのくらいの高さになるんですか?
(ツッコみの部分)
あー、木造3階建ての建物やと高さが9mまでと決まっててなー
そしたら1階ごとの部屋の高さは床の厚みを考えると2m50cmくらいになるんやで
へえー
といったやりとりをしていました。
質問するということは「相手の話に興味、関心がある」ことを示せます。
まったく興味のない男性(女性)に積極的に質問しますか?
しませんよね?
介護の現場でも基本的なところは同じです。
男性でこの記事を読んでいただいている方は特に意識しましょう。
男性はつい自分のことを話がちなんでね 笑
ネタバレ:「カーネギーの人に好かれる6原則」をもとに実践してみた
✔デール・カーネギーとは?
アメリカの作家で教師にして、自己啓発、セールス、企業トレーニング、スピーチおよび対人スキルに関する各種コースの開発者。
Wikipediaより引用
上記の6原則は著書「人を動かす」に書かれているものですが、ボク自身は沈黙のWEBマーケティングという書籍から学んだ知識でした。
この6原則をもとに、自分なりにできそうなことに昇華していったのが、今回の記事に上げた「5つのテクニック」です。
マーケティングと聞くと堅苦しく感じるかと思いますが、結局は人とどうかかわるか?がどんな仕事でも重要なポイントとなります。
なぜなら人が動くことで「お金」は生み出されますからね。
単調になりやすい介護現場の仕事をやる目的は?
ボク自身はハッキリいって、介護現場の仕事にたいしてこれといった目的はありません。
なぜなら介護現場の仕事は、作業内容だけをピックアップすると単調に感じるんですよね。
仕事内容をカンタンにまとめるなら
送迎
利用者さんの対応
送迎
事務処理
これの繰り返し。
正直なところ、普通に仕事をしていただけでは面白くないんですよね。
実際にヤフー知恵袋の意見でも
「同じことの繰り返し」
「10年後もやり続ける自信がない」
「何のためにやっているんだろう」
といった意見を見かけます。
パリピ(死語)の人なら自分からいろいろ動いて仕事内容を変えることもできるんでしょう。
ですが、ほかのスッタフを巻き込むようなやり方だと、コミュ障気味の人間にとってはかなりハードルが高い 笑
まとめ:コミュ障が介護施設で1年間乗りきったテクニック5選
- 聞き手になる
- 体で表現する
- メモを取るor渡す
- 目線を合わせる
- たまにツッコむ
ボク自身、介護現場の仕事については、コミュ障なりに「学んだ知識を実践してみるかー」くらいの軽いノリで現場に立っています。
別に仕事に対して”本気で目的を持つ必要はない”というのが個人的な意見です。
もし目的を持つのであれば「自分がホントにやりたいこと」の時でオッケーじゃないでしょうか?
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