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ポータブルトイレ3種類を比較【失敗しない介護用品選び】

ポータブルトイレ3種類を比較
オススメはラップ式

在宅介護において、一番負担に感じるのは汚物の処理ではないでしょうか?

こんにちは。
医療機関で約10年、現在は介護施設(デイサービス、有料老人ホーム)に勤務するkennyです。

今後、身近な方で介護が必要となるケースは増えてくるでしょう。
そんな時には、ポータブルトイレの購入を検討することも。

しかし、大きな問題点として

  • クサい&汚い
  • 汚物を見たくない
  • ホンネをいえばやりたくない

いくら身内とはいえ「汚物の処理」は大変ですよね。

そこで、在宅介護でポターブルトイレを使うことになったなら

「処理がカンタンで、介護する側にとって負担の少ないポータブルトイレ」

を選ぶことをオススメします。

実は現役の介護職員でも利用者が使用したあとの、ポータブルトイレ(介護用トイレ)の処理は、結構な負担を感じています。

現在、ポターブルトイレは大きく分けて「3種類」あることをご存知でしょうか?

  • 水洗式
  • ラップ式(オススメ)
  • バケツ式(従来のタイプ)

今回の記事では上記の「ポータブルトイレ3種類の比較」をしてみたいと思います。

少しでも在宅介護の負担を減らすために、介護の現場に立つ職員の目線とあわせて書いているので参考にしてみてください。

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【在宅介護の必須アイテム】ポータブルトイレは大きく分けて3種類

ポータブルトイレには3種類のタイプがあります。

  • 水洗式
  • ラップ式(オススメ!)
  • 従来のバケツ式

の以上になります。
ちなみに在宅介護の際に、オススメのポータブルトイレは「ラップ式」です。

それでは、本題に入る前に知っておくべきポータブルトイレの問題点を確認しておきましょう。

ポータブルトイレの問題点

ポータブルトイレの問題点

室内に設置したポータブルトイレを利用する時の問題点は2つ

汚物の処理
ニオイ

があげあれます。

ニオイについては消臭剤などを利用すれば多少はごまかせますが、汚物の処理については一般的に普及している「バケツ型のポータブルトイレ」では処理の際にどうしても汚物が視界に入ってしまうんですよね。

人間が脳で確認している情報の87%は視覚からといわれています。
くわえて視界に入るということは、ニオイも感じるハズ。

なので、汚物に対して拒否反応がでるのは当然ともいえます。

ボク自身も仕事柄、数多くの高齢者と接してきましたが、やはり排泄介助は結構キツイです・・・

では、それぞれの処理の手間はどのくらいでしょうか?

それぞれの処理の手間

水洗式  ★★★★★(※屋外ユニットの場合、屋外ユニットの場合は★2つ)
ラップ式 ★★★★
バケツ式 ★

といったところです。

水洗式(屋外ユニット)なら普段使用しているトイレの様に、そのまま下水まで流してくれるので処理の必要がないといってもよさそうです。

もう少しくわしく、それぞれのタイプをみていきましょう。

水洗式(屋外ユニット型)

アロン化成【安寿】公式YouTubeチャンネルより
  • 汚物処理は一番ラク
  • 工事が必要
  • 初期コスト高め(50万円以上※介護保険を使わない場合)
  • 入居施設を利用した時など、使用しなくなった場合の後処理が必要

新幹線や飛行機のトイレと同じような仕組みになっています。

メリット

他のタイプにくらべて汚物の処理が一番ラクです。
水洗式なので、いつも使用しているトイレに近い感覚で使用できますね。

デメリット

下水までの工事が必要となり他の2種類と比べてコスト面ではどうしても高くなるのが欠点。

設置には、50万円以上は必要となります。
(本体:15万円+ユニット:42万円+工事費:約8万円 参照:アロン化成【安寿】公式HPより)
※介護保険を使わない場合

また、使用しなくなった時(施設への入居、入院など)のことも考えておく必要があります。

例)入居施設を利用することになった場合
施設形態にもよりますが、水洗式では工事が必要なので入居施設で使用できる可能性は低いでしょう。

また、水洗式で屋内ユニット型もありますが、汚物処理は大変なのでおススメできません。(ユニットに溜まった汚物をトイレに流す必要があるため)

ラップ式

アロン化成【安寿】公式HPより引用
アロン化成【安寿】公式YouTubeチャンネルより

個人的には一番オススメです。

メリット

  • コスト面(高くても15万円ほど※介護保険を使用しない場合)
  • 汚物処理がカンタン
  • バケツを洗わなくていい(従来のタイプでは、汚物の入ったバケツを洗う必要がある)
  • 工事が必要ない
  • 入居施設を利用する時も使用できる

があげれれます。

従来のバケツ型ポータブルトイレにつきまとう問題点(汚物処理&ニオイ)の大部分をボタンひとつで解消してくれます。

動画を見ていただければわかりやすいと思いますが、従来のバケツ型ポータブルトイレを使用した時にくらべて、処理の時間(15分ほど)を1分半ほどに短縮してくれますよ。

デメリット

  • 毎月のランニングコストは4000円ほど(消耗品:フィルム、消臭剤、凝固剤など)
  • 処理のたびに、消臭剤や凝固剤を入れる必要があること


こまめな処理は必要ですが、在宅介護の際には利用を検討したいポータブルトイレですね。

>>ラップ式ポータブルトイレについて、くわしく知りたい方は以下のリンクをご確認ください。

バケツ式(従来型)

  • 初期コストは圧倒的に低い(2万円程度※介護保険を使わない場合)
  • こまめな汚物処理が必要。
  • バケツの洗浄、消臭が大変
  • 工事が必要ない
  • 入居施設を利用する時も使用できる

ハッキリいって従来のバケツ式は処理がかなり大変です。

実際に現場にいる職員ですら、バケツ式ポータブルトイレの汚物処理、バケツ洗浄はかなり負担を感じています。

在宅介護でこれだけの負担があるモノを在宅介護で使用するのは正直どうかと・・・

とはいえ、価格も安く手に入りやすいので、もし利用するなら

  • ポータブルトイレ用処理袋
  • 消臭フォーム

を使いましょう。

処理にかかる負担を、かなり減らすことができますよ。

ポータブルトイレ用処理袋
消臭フォーム
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オススメはラップ式ポータブルトイレ

ラップ式ポータブルトイレの処理方法は以下の様になります。

  • 汚物を専用フィルム(消臭&凝固剤を先に入れておく)でキャッチ
  • ボタン一つでフィルムをラップ(密閉)
  • あとは袋を取り出すだけ

ほとんど、汚物を見ないで処理できます。

ラップ式ポータブルトイレの仕組み
アロン化成【安寿】公式HPより引用

初期コストもそこまで高くないし、後処理もラク。

工事の必要もないので、自宅で使用しなくなった時(入居施設を利用、入院など)でも、後の処理に困ることはありません。

介護保険も使えます(ただし時間がかかる)

介護保険はもちろん使えます。

ポータブルトイレや入浴補助具などの「特定介護福祉用品」を購入する際に、介護保険を利用するなら全額を負担してから申請する必要があります(償還払い)

しかし介護認定(要支援ふくむ)を受けるには認定調査が必要です。
状況にもよりますが、認定が出るまでには30日ほどかかることも。

認定調査員による自宅、生活状況の調査から一次判定、二次判定と、どうしても公的なサービスを利用すると時間がかかるんですよね。

介護認定が出ていなくても、申請日以降であれば介護保険は使用できます。
(介護保険法により、介護認定が決まれば申請日=介護保険の適応となるため)
担当のケアマネジャー様に確認してみましょう。

申請日以前に購入したケースは、介護保険の対象外となるのでご注意を。

至急、必要な時はネットでも購入可能

ラップ式ポータブルトイレはAmazon、楽天市場で購入可能です

以下、参考リンク。

介護保険の対象外となってしまいますが、スグに使用したい場合はネットでの購入も検討しましょう。

まとめ 介護する側の負担を減らそう

【在宅介護の必須アイテム】ポータブルトイレ3種類を比較【オススメは?】をまとめてみました。

超高齢化社会となった日本において介護の問題は切り離せません
在宅介護を選ぶか、入所を選ぶかはそれぞれの事情もあると思います。

もし在宅介護を選ぶことになった時には、常につきまとうトイレ事情。
介護する側の負担を減らすためにも、今回の記事を参考にしていただければ幸いです。

>>ラップ式ポータブルトイレについて、くわしく知りたい方は以下のリンクをご確認ください。

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