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看護師(かんごし)と介護士(かいごし)
一文字違いで仕事内容は体調の管理や身の回りの世話をするなど共通する部分もあります。
介護士=看護師ー医療的ケア
といってもいいかもしれません。
介護士(介護福祉士)が可能な医療的ケア・・・喀痰吸引、経管栄養
研修あるいは養成施設で受講する必要アリ
こんにちは。
医療現場で約10年勤務、今は大阪のとある介護施設(デイサービス)で機能訓練指導員として勤務(たぶんホワイトな職場)する管理人kennyです。
医療&介護とどちらの現場も経験しても思うことは
看護師&介護士=”気の強い女性”
といったイメージです。
看護師=白衣の天使なんて嘘でしょ?
なんですが根本的にはやさしいヒトが多い印象です。
先日、以下のツイートをしました。
どちらの仕事もやさしさ、気遣い、スキルが求められます。
いずれも兼ね揃えている方なら患者、利用者から人気になることも。
しかし、看護師&介護士を含めた医療&福祉全般にいえることですが「やさしさ」だけでは豊かになれないのが現実。
理由は保険の制度上、収入源に上限があるから。
それでは詳しくみていきたいと思います。
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【看護師&介護士】”やさしさ”だけでは豊かになれない?
- 保険制度によって収入源に上限がある
- やさしくて人柄が良くても”10,000円”は払ってもらえない
- 良いサービスを提供しても入ってくるお金は変わらない
保険制度によって収入源に上限がある
国民皆保険制度によって収入や資産にかかわらず、医療&介護サービスは同じ料金で受けられます(1割~3割負担)
例)腰痛で整形外科受診
初診料:282点(2820円)
レントゲン4枚:516点(5160円)
湿布の処方箋:74点(740円)
合計8720円
以上の内容で3割負担であれば2620円の支払いとなります。
(小数点は四捨五入)
また保険を利用すれば混合診療は原則不可となるので、サービスの上乗せができません。
混合診療とは?
保険適用の治療(注射や薬、検査)
と
保険適用外の治療(厚生労働省で認められていない薬など)
を同時に提供すること
エステなどであれば基本メニュー+追加メニューといったことで売上を増やすことが可能です。
お金にゆとりのある方なら、結構な金額になるケースもあるでしょう。
しかし
医療サービスにおいては原則、保険適用外のクスリを特別に出すことができません。
介護においては保険適応外の介護サービスを提供することは認められていますが
- 富裕層しか利用できない
- 担当ケアマネジャーの負担が増える
といった問題も。
保険を利用する以上は、薄利多売のビジネスモデルともいえますね。
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やさしくて人柄が良くても”10,000円”は払ってもらえない
医療&介護職を続けていれば、患者、利用者との相性もでてきます。
時にはずっと話をしていたい方と出会うこともあるのでは?
しかしアナタがやさしくて人柄も良いため患者、利用者にいくら気に入られたとしても、その方は「10,000円」という金額を支払ってくれることはないでしょう。
もし気に入られてお金を払いたいと言ってくれたとしても、保険の制度上支払う金額は決まっています。
なんなら安い料金だから利用しているケースがほとんどです。
エステや美容院、リラクゼーションサロンなどであれば、お客さんに気に入られたら数万円単位のお金をいただくことも場合によっては可能です。
1時間5000円のお客さんと1時間20,000円払ってくれるお客さんなら、後者を増やした方ががコスパがいいですよね。
良いサービスを提供しても入ってくるお金は変わらない
きめ細かく手厚いサービスを提供しても、テキトーにやったとしても基本的に入ってくるお金は一緒です。
キャリアも関係ありません。
介護施設における入浴介助を例に出すと、10分でやっても30分でやっても同じ50単位(約500円)です。
やさしい人ほど時間をかけて手厚いサービスを提供したくなるのでは?
また、残念な話ですが命がけで働いても世の中は残酷です。
以下、参考記事:朝日新聞デジタル
まとめ
以上、【看護師&介護士】”やさしさ”だけでは豊かになれない?についてまとめてみました。
医療&介護の仕事は保険が関わる以上、いち個人で収入をあげるのはむずかしいのが現実。
となると
少しでも待遇の良いところで仕事をする
環境の良い職場を探す
ことがポイントとなるでしょう。
どうせなら自分が「笑顔」でいれる環境をつくりませんか?
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では「パラノとスキゾ:フランスの哲学者 ジル・ドゥルーズ」の章で以下ように書かれていました。
「逃げる」のは「勇気がない」からではありません。逆に「勇気がある」からこそ逃げられるんですよね。
転職は「逃げ」ではありませんよ。
「自ら選択する」という勇気ある行動です。
思考停止でなにも行動を起こせない時、それこそ本当に逃げている時ではないでしょうか?
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