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○○さーん
どうしました?
はい、これ(お金)とっとときな☆
○○さん。困ります。
コチラとしても仕事なんで…
高齢者と接する機会の多い医療現場や介護施設に勤務されている方なら、一度は経験したことがあるのでは?
こんにちは。
医療機関で約10年(主に整形外科)、現在は介護施設でのんびり仕事をしているkenny(ケニー)です。
先日、こんなツイートをしました。
個人的には金額が大きくなければ受け取ってもいいのかな?とも思いますが、トラブルの原因になることも。
しかしここで1つの疑問。
なぜ「お金」をわたそうとするのかな?
「特別あつかいしてほしい」からに決まってるでしょ!
と思いたくなるかもしれせん。
たしかに、これが理由なら受け取ることはトラブルの原因になるでしょう。
しかし「特別あつかいしてほしい」というだけで、高齢者の方は「お金」をアナタに渡そうとするのでしょうか?
今回は
- お金を渡そうとする心理
- 受けとってしまった場合の対処法
をみていきたいと思います。
喜ばせたいという人間の「本能」
書籍:あした死ぬかもよ?人生最後の日に笑って死ねる27の質問(著者 ひすいこうたろう)のなかで、こんな一文がありました。
しつもん15:あなたが生きることで、幸せになる人はいますか?より一部抜粋
人間だけが持っている本能があります。
出典:あした死ぬかもよ?人生最後の日に笑って死ねる27の質問
食欲、性欲、睡眠欲、これは動物も持っています。
では人間だけが持っている本能とは?
「喜ばれると、うれしい」だそうです。
「喜ばれると、うれしい」
ある意味、人間の本能なんですね。
となると高齢者の「お金」を渡すという行動は「本能」に従っただけともいえます。
かならずしも「特別あつかいしてほしい」という理由だけではないということですね。
今、この記事を読んでいただいている方も「相手に喜んでほしい、喜んでもらいたい」という思いから現在の仕事を選んだハズ。
アナタの価値が認められた証拠
医療や介護の仕事といえば評価のされにくい仕事。
しかしアナタに感謝の気持ちとして「お金」を渡すというのはどういうことでしょうか?
それは「アナタの仕事」に価値を感じてもらえた証拠です。
「がんばっても報われない」一面がある職種。
最近はコロナのせいで意味不明な差別までうけることに…
命がけで仕事をしてもこんな風にあつかわれたらたまりません。
「やりがい搾取」になりやすい職種なだけに「良い評価をうける」というのはひとつの励みになるのでは?
「お金のために仕事をしてはいけない」という空気はオカシイ
医療や介護、保育などの福祉事業は「お金のために仕事をするな!」といった空気がやたら強くないですか?
みなさんだって「生活」もあるし「守るべきもの」があるヒトも多いはず。
生きていくだけの収入を得る必要はありますよね。
とくに介護、保育は低賃金が問題になっています。
それにもかかわらず責任は重い。
そりゃ離職率も高くなりますよね。
社会の底辺(土台という意味で)が崩れた時のことを考えられないヒトが多すぎるのでは?
もし受け取ったら「特別あつかい」しなくては?
しなくてオッケーです。
やさしいヒトほどなかなか断れなくて受け取ってしまう場合もあるのでは?
「アナタに喜んでもらいたい」という理由で渡されているなら「特別あつかい」する必要はありません。
感謝の気持ちとして受け取ることで「患者(利用者)が喜ぶ」こともアタマの片隅に入れておいてください。
もし、あとになって「あれだけしてあげたのに・・・」なんてことをいわれたら、その時こそ
「仕事ですから」
といった対応が必要でしょう。
そもそも「特別あつかい」はすでに行われている
「特別あつかい」はダメ!
みんな平等にあつかわなきゃ!
といいますが実際には
医療機関なら急患、急変、難病患者
介護なら介護度
によって対応はちがいます。
これもひとつの「特別あつかい」ですよ?
99%のヒトは理解してもらえますが、まれに上記の方の対応をしていたらクレームになることも。
私の方が先に来たのに、なんで#$%&'()<>?
医療機関に勤めているかたならわかるハズ 笑
完全にみんな平等に、というのは実際のところムズかしいでしょう。
もし「お金」を受け取った場合の使い道
- 職場のために使わせてもらう
- 自分の将来のために使う
○職場のために使わせてもらう
職場の備品、消耗品など他の患者、利用者にわかりにくい形で使用。
スタッフ同士の仲が良いのであれば食事に使わせてもらうのもアリかも。
○自分の将来のために使う
独身の方なら結構ん資金の一部に(結婚願望がある場合 笑)
今後、独立を考えている方なら開業資金の一部に(医療機関勤務のころ実際にやっていました)
といった使い道なら相手も喜んでもらえるハズ。
ただの「浪費」にならなければ、自分にとっても相手にとってもwin=winになるのでは?
まとめ
以上”患者や利用者から「お金」を渡されそうになった。その心理と対処法”についてみてきました。
かならずしも「特別あつかいしてほしい」ためではありません。
本能に従い「アナタを喜ばせたい」だけなのです。
それなら「相手の喜ぶ使い道」を考えるのも大事なことではないでしょうか?
今回の記事作成にあたって参考にした書籍
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