在宅介護において、一番負担に感じるのは汚物の処理ではないでしょうか?
足が不自由で、仕方なく部屋にポータブルトイレを設置することになったケースは多いはず。
こんにちは。
医療機関で約10年、現在は介護施設(デイサービス、有料老人ホーム)に勤務するkennyです。
ボク自身も仕事柄、数多くの高齢者と接してきましたが、やはり排泄介助は結構キツイ・・・
いくら身内とはいえ「汚物の処理」は大変ですよね?
本音でいうなら
やりたくない
そんなヒトも多いハズ。
室内でポータブルトイレを利用するとなれば
汚物処理
ニオイ
といった問題からは逃げられません。
正直、介護する側にとっては大きな負担。
介護する側が苦しんでいたら、介護される側もツラい思いをするだけです。
そんな在宅介護の時に介護する側の負担を減らしてくれる「ラップ式ポータブルトイレ」はご存知でしょうか?
ボク自身の経験だけでなく、現場の職員からの声も含めた内容となっています。
介護保険を利用する際の注意点もあわせてみていきましょう。
介護施設の職員おすすめ:ラップ式ポータブルトイレ【2選】
オススメするポータブルトイレは「ラップ式トイレ」です。
毎月のランニングコストは4000円~となり、こまめな後処理は必要ですが、それでも在宅介護の際は、まっ先に検討したい「ポータブルトイレ」となっています。
ラップ式ポータブルトイレとは?
- 汚物を専用フィルム(消臭&凝固剤を先に入れておく)でキャッチ
- ボタン一つでフィルムをラップ(密閉)
- あとは袋を取り出すだけ
ラップ式ポータブルトイレなら、汚物処理やニオイの問題をボタン1つで解消してくれます。
利用される方が意思の疎通に問題ない状態であれば、自分でボタンを押して処理してもらえます。
現場にいる職員ですら、従来型ポータブルトイレの汚物処理とバケツの洗浄はかなり負担を感じているのが現実。
汚物をほとんど見ないで処理できれば、介護する側の負担も大きく減るのではないでしょうか。
人間が脳で確認している情報の87%は視覚からといわれています。
くわえて視界に入るということは、ニオイも感じるハズ。
なので、汚物に対して拒否反応がでるのは当然ともいえます。
ラップ式ポータブルトイレをオススメする理由
- コスト面(高くても15万円ほど※介護保険を使用しない場合)
- 汚物処理がカンタン
- バケツを洗わなくていい(従来のタイプでは、汚物の入ったバケツを洗う必要がある)
- 工事が必要ない
- 入居施設を利用する時も利用できる
以上の点から一番、合理的なポータブルトイレといえるでしょう。
また工事の必要がなく、入居施設でも利用可能なため在宅介護をしなくなった時でもに困ることはない製品となっています。
(工事が必要な水洗式では、使わなくなった後に排水ホースなどの処理が必要なケースも)
ポータブルトイレは大きく分けて3種類
ポータブルトイレには大きく3種類のタイプがあります。
- 水洗式
- ラップ式
- バケツ式(従来のタイプ)
それぞれの処理の手間
水洗式 ★★★★★(※屋外ユニットの場合、屋外ユニットの場合は★2つ)
ラップ式 ★★★★
バケツ式 ★
といった印象です。
≫くわしい内容はポータブルトイレ3種類を比較【失敗しない介護用品選び】よりご確認ください。
ラップ式ポータブルトイレは2種類
ラップポン
日本セイフティが販売するラップ式ポータブルトイレです。
(画像はラップポン・プリオ)
ラップポン・プリオ | ラップポン・エール2 | |
標準モデル | 89,800円 | 128,000円 |
やわらか便座 | 92,500円 | 133,000円 |
暖房便座 | ー | 143,000円 |
ちなみに電気代は月に約30円となってます。
コチラは公式動画
モデルの比較
肘のはねあげ(※)、ペーパーホルダー、キャスターなど、在宅介護の際にあったら便利な機能がラップポン・エール2には備わっています。
また入居施設に入ることになっても、キャスターがあれば移動もしやすいのではないでしょうか?
ひじ掛けを上げ下げできるタイプになります。
上げることでベッドからトイレへの移動がスムーズに行えます。
消耗品について
消耗品の費用を考えると1回あたり40~50円ほど。
半月~1か月で3,000円~4,000円ほどとなります。
(使用回数、生活習慣にもよる)
【安寿】家具調トイレ セレクトR自動ラップ
アロン化成が販売するラップ式ポータブルトイレです。
(画像は安寿 家具調トイレ セレクトR自動ラップ)
使い方はカンタン
使い方としては
消臭剤を入れておく
スイッチを入れる
だけです。
どちらもボタン一つで汚物処理をやってくれます。
なので「汚物処理の手間については大きな差はない」といえますね。
では、それぞれを詳しくみていきましょう。
安寿 家具調トイレ セレクトR自動ラップ
【安寿 家具調トイレ セレクトR自動ラップ】は、オプションで便座の種類と肘のはねあげ式を選べます。
安寿 家具調トイレ セレクトR自動ラップ | |
標準便座 | 128,000円 |
ソフト便座 | 134,000円 |
暖房便座 | 143,500円 |
肘はねあげ式の場合は、上記価格にプラス2万円となります。
ペーパーホルダー、キャスターは標準装備なので便座の種類はお好みのものを選びましょう。
消耗品について
60回分のフィルムと凝固剤を合わせて、5,000円~となります。
介護保険も使えます(ただし時間がかかる)
介護保険はもちろん使えます。
ポータブルトイレや入浴補助具などの「特定介護福祉用品」を購入する際に、介護保険を利用するなら全額を負担してから申請する必要があります(償還払い)
しかし介護認定(要支援ふくむ)を受けるには認定調査が必要です。
状況にもよりますが、認定が出るまでには30日ほどかかることも。
認定調査員による自宅、生活状況の調査から一次判定、二次判定と、どうしても公的なサービスを利用すると時間がかかるんですよね。
介護認定が出ていなくても、申請日以降であれば介護保険は使用できます。
(介護保険法により、介護認定が決まれば申請日=介護保険の適応となるため)
担当のケアマネジャー様に確認してみましょう。
申請日以前に購入したケースは、介護保険の対象外となるのでご注意を。
至急、必要な場合はどうしたらいいの?
Amazon、楽天市場で購入可能
どちらもAmazon、楽天市場で購入可能となっています。
介護保険の対象外となってしまいますが、スグに使用したい場合はネットでの購入も検討しましょう。
個人的にはラップポン エール2がオススメ
- 必要な機能がそろっている(肘あげ、キャスター、ペーパーホルダーなど)
- 「安寿 家具調トイレ セレクトR自動ラップ」とくらべると、ややコストを抑えられる(※2020年8月末時点)
- バケツ式に切り替えられる
バケツ式に切り替える?
せっかくのラップ機能が意味ないんじゃ・・・?
在宅の場合は、たしかかに必要ないでしょう。
しかし入居施設の利用を決めた場合、施設の職員が「排泄物の状態をチェックする」ことがあります。
なのでラップ式を使用しない(できない)ケースも。
ラップする前に確認もできますが、利用者さんが自分で処理してしまったらどうしようもありません。
このあたりは利用者さんの状態、各施設の方針によって異なるでしょう。
在宅介護の際にはラップ式ポータブルトイレを検討すべき
- コスト面(高くても15万円ほど※介護保険を使用しない場合)
- 汚物処理がカンタン
- バケツを洗わなくていい(従来のタイプでは、汚物の入ったバケツを洗う必要がある)
- 工事が必要ない
- 入居施設を利用する時も利用できる
といった理由から、在宅介護の際にはオススメのポータブルトイレです。
現場にいる職員ですら、汚物処理とバケツの洗浄はかなり負担を感じているのが現実。
そんな、介護する側の負担を大きく減らしてくれます。
また在宅介護(施設への入居、入院など)が必要なくなった時のことも考えると、大がかりな工事が必要な「水洗式ポータブルトイレ」は、慎重に検討したほうがよいでしょう。
≫3種類を比較した内容はポータブルトイレ3種類を比較【失敗しない介護用品選び】よりご確認ください。
ラップ式ポータブルトイレ&消耗品はAmazonや楽天市場で購入可能です
いざ必要となった時に、介護保険を利用していたら間に合わないかもしれません。
在宅介護の際には、工事の必要もなくネットでもカンタンに購入可能なラップ式ポータブルトイレをオススメします。
消耗品はコチラ
ラップポン専用フィルム&消臭凝固剤
安寿 家具調トイレ セレクトR 自動ラップ専用フィルム&凝固剤
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