【5%の壁】鍼灸の受療率を上げる必要はホントにあるの?

あはきの2020年度受療率 鍼灸4.9%で低迷続く

鍼灸柔整新聞より引用

鍼灸オワコンじゃん!

これからどうしよう……

鍼灸の受療率(4.9%)をみると絶望しますよね。

くわえて、日本の人口は減るばかり。

【2021年(令和3年)9月1日現在(確定値)】
<総人口> 1億2555万9千人で,前年同月に比べ減少 

総務省統計局より引用

彼氏、彼女を作りたいと必死になって自分磨きをしても、出会いすらないようなものです。

とはいえ個人的には、

「鍼灸の受療率をムリに上げる必要ないんじゃないかな?」

と考えています。

受けてくれる人がいなければ、鍼灸師としての仕事がなくなるよね?

こいつバ〇じゃないの?

と思うかもしれませんが、むしろ自分達(鍼灸師)の首を絞めることになるはず。

理由は、金銭的なハードルが鍼灸師を守っていると考えているためです。

このページでは、受療率を上げるためだけに、このハードルがなくなったケースを考えてみたいと思います。

運営方針に迷っている鍼灸師の先生方にとっては、自信を取り戻すきっかけにもなるかもしれないので、サクッと目を通してみてください。

3〜4分ほどで読めますよ。

✔書いた人

ケニー@kenji_2nd

元?鍼灸師&柔道整復師
現在はライター、ブロガー、WEB制作者として活動中。

kindle出版もしています。
≫kindle本を出版しました【柔整、あはき学生が 卒業前に知らなきゃ損する33の現実】

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金銭的なハードルがなくなった鍼灸業界の未来

  • 大衆化、コンビニ化で薄利多売の地獄
  • 自由に価格を決められる特権を捨てることに
  • 喜ぶのは個人よりもグループ院

順番にみていきましょう。

大衆化、コンビニ化で薄利多売の地獄

受療率を上げる=利用する人の数を増やすには、やはり大衆化が必要です。

かつて、高級料理だった寿司が大衆化したのは、回転ずしの普及がキッカケなのは耳にしたことがあるはず。

参考:気軽に美味しい回転寿司、その歴史は?ミドルエッジ

現在の鍼灸の立ち位置は、自費施術である以上、高級料理に分類されるでしょう。いっぽうで競合となりやすい保険が気軽に利用できる整骨院は、回転ずしのような扱いとなります。

✔寿司屋に例えると……

整骨院は回転ずし

鍼灸院はカウンターのみのすし屋

そのため、鍼灸を大衆化させるには「気軽に通える整骨院の立場」を奪う必要があります。

いいかえると、

自ら望んで薄利多売の世界に踏み込んでムダな価格競争に巻き込まれにいく

ともいえるでしょう。

とはいえ、整骨院が気軽に保険で利用できるのにはグレーな部分もありますが 笑

鍼灸院が気軽に通える価格になれば

利用する人の質がどうなるかというと、初瀬川先生のツイートがわかりやすいかと。

低価格を好む人の特徴

・喫煙率が高く、アルコール多飲
・運動不足、肥満傾向
・内容よりも価格を優先する
・自己判断を優先し、提案には応じない
・緊急性が高くなるまで動かない(レッドフラッグが増える)
・痛みに対する閾値が低く、その割には要求が高い

noteより

初瀬川@自営セラピスト@bocchimktg

このあたりは、病院 or クリニック勤務をしていた方なら、想像しやすいのではないでしょうか?

大衆化すれば、いままでと利用される人の層が大きく変わる可能性は否定できません。

大衆化が、鍼灸業界にとってプラスとなるかといわれたら疑問が残ります。

自由に価格を決められる特権を捨てるようなモノ

鍼灸は医療のカテゴリーにふくまれていながら、保険適用になるものはかぎられています。

保険適用の対象疾患

  • 五十肩
  • 頚腕症候群
  • 腰痛症
  • 神経痛、
  • リウマチ
  • 頸椎捻挫後遺症(むちうち症)
  • その他痛みの整形外科疾患

医療従事者なら説明するまでもありませんが、保険を利用するならどれだけ素晴らしい技術を提供しても受け取れる金額に上限があります。

さらに、医師の同意がなければ保険適用されません。

そのため鍼灸院では、利用される方がどのような症状であったとしても、ほとんどのケースで金額設定を自由にできる特権があるともいえます。

この特権を捨ててまで、まわりにあわせて大衆化、コンビニ化した料金にすれば、それこそ自分達の首をしめてしまうのではないかと。

喜ぶのは個人よりもグループ院?鍼灸が衰退するキッカケにも?

もし鍼灸が大衆化したら、喜ぶのは資金力がありスタッフも豊富なグループ院です。

施術内容をルーティン化すれば、回転率もあげられるためひとまず受療率をあげるのにひと役買えるでしょう。

とはいえ、そんな施術で鍼灸が本当に普及=受療率が上がるかといわれたら、むしろ衰退するのではないでしょうか?

ひとりひとりの体に合ったオーダーメイド治療を捨ててしまうのは、鍼灸施術の特徴をなくすようなものとも考えられます。

なんなら、高額回数券を売るためだけのスタッフになってしまうケースもありますよね……

鍼灸はナニをするかよりも『誰』がするかが重要

スイマセン。

ココはかなり個人的な意見ですが、鍼灸の施術は『属人性』がかなり強くないですか?

鍼灸師および、鍼灸を好んで利用している方ならわかるはず。

代替医療といいながら、よくもわるくも「代わりが効かない」ものと感じています。

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そうはいっても鍼灸を受療率を上げたいよ……

ですよね。

では、どのような人に鍼灸を利用してもらったらよいのかを考えてみましょう。

個人的な意見としては

  • 口コミで広めてくれる人
  • 発信力のある人
  • 発信を継続している人

それぞれの例をあげるなら、

  • 口コミで広めてくれる人→女性
  • 発信力のある人→インフルエンサー
  • 発信を継続している人→Twitter運用をしているフリーランス

といった感じかと。

このなかで、いちばんとっつきやすいのはやはり女性をターゲットとした運営方針ではないでしょうか?

ちなみに世の中の商品やサービスの8割以上は、女性のために作られているといわれています。

参考:ネットで「女性」に売る(著)谷本理恵子

女性をターゲットといっても選択肢は多い

さらに「女性」と一言でいっても、

  • 美容関連
  • 婦人科疾患
  • 不妊
  • 小児鍼
  • 性にかかわる悩み
  • 女性アスリート

など、求められるものは色々あります。

自分が「どの分野にいちばんアプローチしやすいか?」を考えてみるのもよいかと。

女性鍼灸師の活躍がカギを握る?

女性をターゲットにしつつ受療率を上げるなら、女性鍼灸師の活躍がカギと考えています。

たしかに、婦人科疾患を得意とする男性鍼灸師は数多く存在します。

とはいえ、鍼灸を受けたことのない女性としては、見ず知らずの男性にセンシティブな悩みを打ち明けられるかといわれたら……

正直なところ疑問が残ります。

とくに悩みが大きければ大きいほど、鍼灸という選択肢をとらないはず。

しかし、活躍している女性鍼灸師が増えて、悩みを抱える女性が気軽に相談できる環境ができたなら、すこしは未来が変わるのではないでしょうか?

本来であれば○○師会の人達がやるべきことなんですけど、頭の固いジ〇イが多いのか、あまりこのような話題を耳にしない気がします。
(知らないだけならスイマセン)

そのため、鍼灸を利用したい女性と女性鍼灸師だけが利用できるプラットフォームが作れたら面白いかも?

なんてことを考え中です。

✔余談

発信を継続している人→Twitter運用をしているフリーランス

についてのアプローチは、個人的に考え中です。やってみないと結果はわかりませんが、協力者がいれば鍼灸をふくめた代替医療をしってもらうキッカケになると思うので、考えがまとまったら公開します。

まとめ

  • 大衆化で受療率が上がっても鍼灸師のメリットはすくない
  • 価格を決められる特権をすてるようなもの
  • 喜ぶのは個人よりもグループ院

属人性の強い鍼灸という分野だからこそ、むりに受療率にこだわる必要はないかなと考えています。

とはいえ、個人単位で見るとやはり利用する人を増やしたいのが正直なところ。

となると、活躍する女性鍼灸師が増えて、悩みを抱える女性が気軽に鍼灸を受けられる環境ができれば、自然に鍼灸が普及していくかなー、なんてことを妄想しています。

ここまで読んでいただき、ありがとうございました。

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