
こんにちは、kennyです。
医療機関(主に整形外科)で約10年、現在は介護施設(デイサービス、有料老人ホーム)にて機能訓練指導員+介護職員として勤務しています。
※2021年6月くらいからフリーランスのセラピスト(柔道整復師、鍼灸師)として活動予定です。
最近はさまざまな業種で「フリーランス」という働き方を耳にすることが多くなりましたよね。
しかし介護業界では「フリーランス」として活動している人はかなり少ない印象です。
理由として「介護の仕事=介護保険を利用」が前提にあるからではないでしょうか?
保険制度を利用せずに「全額自費」でお金を支払う(いただく)ことに抵抗を感じる方は多いと思います。
高齢者の数は2042年(※)まで増え続けるというデータがあるなかで、これからは高齢者の様々な希望にこたえる必要がでてくるでしょう。
※高齢者人数のピーク:内閣府の調査より
(内閣府HP 高齢化の現状と将来像を参照)
そこで、今後は介護保険制度に縛られない「フリーランス介護職」の需要が高まっていくと予想します。

でも、フリーランス介護のサービスだと介護保険を使わないんだよね?
費用が高くなりそうだし、仕事もどうやって見つけたらいいの?
といった疑問がでてきますよね?
今回の記事では「フリーランスとして生き抜くためにやるべきこと」を考えてみたいと思います。

いちど独立、起業をして失敗した経験をもとにまとめています。
✔関連記事
≫【フリーランス介護職】需要が高まる「3つ」の理由を考えてみる【介護保険はもう限界?】
≫【フリーランス介護職】資本主義経済で生き抜くための希望?【費用と価値提供について考える】
「フリーランス介護職」がやるべきことは3つ
- 「ライフスタイル」の提供
- 薄利多売はしない
- ターゲットを絞る
それぞれについてみていきましょう。
「ライフスタイル」の提供

現在の介護保険を利用したサービスでは「利用者の希望をかなえられていない」ことがありますよね。
例えばですが、ちょっとした外出、買い物やお墓参りは、介護が必要な高齢者にとっては貴重な時間です。
- あたり前と思っていた日常生活(ライフスタイル)が崩れてしまった
- しかし介護保険ではサポートしてくれない…
「介護保険制度ではできないこと」に対して「価値」を見出せている人ならお金は出してくれる可能性は高いと考えています。

サービスを依頼することで高齢者にとって「どのような未来」を提供できるかがポイントになるでしょう。

「人員が少ないとい」といった理由から「外出の付き添い」といった保険外のサービスはあまり利用されていないのでは?
これってモッタイない気がします。
「資本主義経済」のなかで生き抜くためには「価値提供」がすべて
介護保険制度に縛られていては不可能な「価値提供」がフリーランスに求められることです。
「価値」があるから「お金=資本」が生まれるという考え方を持っておきましょう。
薄利多売はしない
- 自分を安売りしない
- 「WIN=WIN」の関係をつくる
- 「安ければいい」というわけではない
自分を安売りしない

フリー(個人)で仕事をする以上はある程度の単価をいただく必要があります。
仕事内容にもよりますが、時給換算するなら「最低でも2000円前後」が目標になるかなと。
自分の安売りはやめましょう。
とはいえ、頭ではわかっていてもついやってしまうんですよね…

ボク自身、起業した時に自分を安売りしたため苦しみました…
できないことをプロに依頼することで「WIN=WIN」の関係ができる
美容院に行けば「5千~1万円ほど」支払った経験はあるはず。
それってアナタができないことを代わりにやってもらえるからですよね?
その仕事に対して「価値」を感じているからお金を払っているはずです。
この状態って「WIN=WIN」ですよね。
これは介護サービスでもいえることではないでしょうか?
「安ければいい」というワケではない
たしかに費用の面だけを切り取れば、安いにこしたことはありません。
しかし高齢者が求めているのは金銭の問題だけでしょうか?
薄利多売の安い仕事は利用する側も「その程度のもの」としか思ってもらえません。
個人で薄利多売をやれば「WIN=LOOSE」の未来しか見えないでしょう。
顧客側(高齢者)にマウントをとられて終了です。
ターゲットは「スマホ」を使える高齢者?

「スマホ」を日常的に利用している60代後半~70代半ばの方は結構いますよね。
みなさんのご両親でも、使用されている方はいるのでは?
✔日本のスマホ普及率(2017年時点 総務省調べ)
「モバイル端末全体」の内数である「スマートフォン」は、75.1%(前年差3.3ポイント上昇)と上昇しており、「パソコン」の世帯保有率を上回った。
総務省HPより引用
スマートフォン利用は、60代で54.8%、70代で37.0%
総務省HPより引用
60代以上の方だけでなく、そのご家族も含めるとほとんどの方が「スマホ」を持っているといえるでしょう。

ボクの職場では90代の男性がスマホを使っています。
カギはSNS×ブログ?
TwitterやInstagram、自分のブログ(ホームページ)を持つことで「発信」がカンタンにできる時代です。
たいして、日本人のほとんどがスマホを持っていることを考えると、スマホを使える高齢者、あるいはそのご家族に「発信」が届くようになれば「フリーランス介護職」としてのチャンスがあると思いませんか?
すでにフリーランスとして活動されている方もいます
なかには月100万円ほどの売上を出している方もいるようですね。
【フリーランス介護職】需要が高まる「3つ」の理由
- 介護サービスの多様性
- 会社に雇われない働き方が求められる
- 今後は「D2C」ビジネスが主流となる
今後も増え続ける高齢者(利用者)の様々な希望にこたえるため、介護業界も今後は介護保険制度に縛られないフリーランスとして働く方が増えるのではないかと予想します。
「介護保険制度」の問題点
冒頭にも書きましたが、現在の介護保険制度の問題点をあらてめて確認してみます。
- 売上の上限が決まっている
- 薄利多売になってしまう
- ルールにより縛られている
その結果、介護業界は
- 仕事内容がハード
- 介護職の待遇問題
- 介護人材不足
といった問題を抱えることに・・・

いまのままでは国や経営者の「奴隷」ですよ?
介護職のためのマッチングサービス「sketter」

介護職向けの介護マッチングサービスsketterをごぞんじでしょうか?
フリーランスとして、まずはこういったサービスを利用して実績を積むのもありかもしれませんね。
現時点では介護施設への派遣という形となっていますが、今後は個人間でのやり取りになっていくのでしょうか?
まとめ
- 「ライフスタイル」の提供
- 薄利多売はしない
- ターゲットを絞る
「ライフスタイル」を提供して「価値」を感じてもらいましょう。
とはいえ、安売りは禁物。
「WIN=LOOSE」の関係になってしまいます。
これからはスマホを使える高齢者が増えることになります。
ブログやSNSを利用して、情報発信をしていくことでフリーランスにもチャンスがあるのではないでしょうか?
発信しなければ「存在しない」のと一緒ですよ。
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