

風邪かな…?
体調はイマイチだけど、休んだら他のスタッフに迷惑がかかるしな・・・
ただでさえ人手不足なんだから、自分だけが休むわけにはいかいよね?
このように考えてしまうマジメな方は結構いてるのでは?
こんにちは、kennyです。
医療機関(主に整形外科)で約10年、現在は介護施設(デイサービス、有料老人ホーム)にて機能訓練指導員+介護職員として勤務していました。
先日、ボクの職場でもこのようなことがありました。
以下、ツイート。
医療や介護の現場では「自己犠牲」があたり前、「職場の空気が休むことを許さない」なんてこともありますよね。

令和の現代においてこういった話を聞くと「昭和丸出しのバ○」かと思ってしまいます。
ちなみにこのスッタフの場合はカゼの影響なのか、頭痛やめまいがキツかったとのこと。
これで送迎業務をやっていたことを考えると正直、ゾッとします。
そもそも、体調不良なのにムリをして仕事をする必要はないですよ。
むしろ、アナタの「休まない」という選択肢は他のスタッフにも「無意味なプレッシャー」になるだけです。
もう少しくわしくみていきましょう。
【介護の仕事】体調不良なら迷わず休みましょう
体調不良なら迷わず休むべきです。
かえって利用者や、まわりのスタッフに迷惑をかける結果になることも。

といいながら、ボク自身も医療機関に勤めていた時は多少の熱くらいでは休みませんでした。
実際、上司も「風邪くらいで休むな!」といった昔の体育系のノリ。
なんなら身内の不幸があったときでも、他のスタッフにイヤそうな顔されたこともありました 笑
体調不良の時に「休むべき理由」
リスクが大きいわりに見返りがないからです。
体調が悪いにもかかわらずムリしてがんばっても、あなたの給料が大幅に増えるわけじゃありません。
ムリをすることで見返りがあるのは、フリーランスや個人事業主だけです。
「ただの自己満足」で終わる可能性大ですよ?
そもそも「体調が悪いのに働かせるor働かないといけない」職場の空気が問題です。
人員配置の問題もあるからカンタンに休めない?
たしかに介護施設には利用者の人数により必要な人員が決められています。
(利用者3人に対して介護職員1人、または看護師1人など)
でも、これについては経営側の問題であって、アナタの問題じゃありません。
少なくともアナタは人事にかかわっていないのでは?
なにかあった時にスタッフが安心して休める環境を作っておくのが経営側の仕事。
他人の責任まで負う必要はないですよ。
「やりがい」のためにムリすることで発生するリスク
今回のスッタフのケースのように「やりがい」を優先することで以下のリスクが考えられます。
- 利用者への影響
- 若いスタッフへの悪影響
- 子供に対する間違った教育
利用者への影響もそうですが、若いスッタフへの悪影響、場合によっては子供に対する間違った教育をしてしまうことになるでしょう。
利用者への影響
- ミスをする
- 表情に現れる
- 感染のリスク
このようなリスクがつきまといます。
ミスをする
介護の仕事は、状況によってはミスが利用者の命にかかわります。
身体介助はもちろん、配薬をまちがえたりしたら大変ですよ。
体調不良により「集中力が切れた状態」でやるような仕事ではありません。
表情に現れる
しんどそうな表情をしていたら、利用者さんから心配されます。
自分の状態が悪いのに「他人の介護」をやっている場合じゃないですよ?
感染のリスク
アナタにとってはただの風邪でも、利用者にとっては重症化するものかもしれません。
風邪が悪化して肺炎を引き起こす可能性もあります。
(ちなみに肺炎は日本人の死亡原因第3位)
新型コロナウイルスのこともあり「感染予防」に対する意識は高まっているはず。
そんな状況にもかかわらず、出勤を求める職場に存在価値はありません。
そんな職場は、スタッフや利用者を「金もうけのための道具」くらいにしか考えていません。
アナタは「道具あつかい」でも満足できますか?
若いスタッフへの悪影響

先輩も体調が悪いなか、がんばって仕事をしていたから自分もカンタンに休んだらいけないよな・・・
という、ナゾの文化が職場内に生まれてしまいます。
「体調不良でカンタンに休んだらダメ」というプレッシャーが他のスタッフにのしかかりますよ?

ブラック企業への第一歩ですね
なかには体調不良どころか、親や親族が亡くなっても葬儀よりも仕事を優先させる職場はいまだに存在します。

利用者のケアには必死にしないといけないのに、自分や身内のケアは許さないとかオカシイでしょ?
アナタが体調不良の時にしっかりと休む姿をみせるようにしましょう。
「安心して休める職場づくり」を目指したほうが、職場にとっても今後のためにも良いと思いませんか?
子供に対する間違った教育
今回、テーマになったボクの職場のスタッフには二人の子供がいます。
そんな子供たちに「必要以上に親のガマンする姿」を見せることって子供の教育にとって良いことでしょうか?
個人的には思いません。
たしかに「周りに迷惑をかけない」「多少のガマンは必要」というのは素晴らしい考えです。
しかし度を過ぎてしまえば、不安なことや何か大きな問題を抱えていても口に出しにくくなりますよ。
最悪のケース
実際、イジメがあっても正直に言えない子供は多いののでは?
実際に以下のようなケースはニュースなどで見聞きすることはあるはず。
- いじめによる殺人事件
- メンタル崩壊による自殺
2015年に川崎市で起きた少年たちによる殺人事件の時に「こんなことになるくらいなら早く言ってほしい」と思った方はいるでしょう。
ガマンは美徳?
「ガマンは美徳」というのは、古臭いまちがった日本の考えです。
必要以上にすることで大切な時間や、健全な心が失われるだけですからね。
ガマンをしたって報わないことはたくさんありますよ?
なかにはブラックな環境に適応してしまうヒト達もいます。
これがあたり前になったら利用者にとってもスタッフにとっても不幸なだけです。
こういうヒト達は、長い目で見たらワリを喰うことになると思っていないんですよね。
必要以上の自己犠牲を求められるなら転職も考えましょう。
まとめ 風邪をひいたら堂々と休みましょう
- 体調不良なら迷わず休む
- リスクが大きいわりに見返りは少ない(ただの自己満)
- 利用者や他のスッタフへの悪影響
休めないのは、アナタのせいではなく人員を確保できない経営側の責任です。
体調不良のアナタが休まなければ、かえって利用者や他のスタッフに迷惑をかけることも。
アナタのせいで事故が起きたり、感染が拡がったりしたらきっと立ち直れません。
またアナタが体調不良になった時に堂々と休むことで、他のスッタフへの「無意味なプレッシャー」がなくなります。
「介護職員は体調不良でも休んではいけない」みたいな空気は、どう考えてもオカシイですよ?
体調不良の時は堂々と休みましょう。
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