【もう限界?】在宅介護の現実~その2.悲しい事件が増えるだけ~

【無理しないで】在宅介護の現実~その2.悲しい事件が増えます~

数年前に父が他界したため母親は一人暮らし。
今のところ大きな病気はしていないけど、気がつけば80代。
心配なので、仕事が休みの土日には実家に帰り顔をみるけど、最近は物忘れが多くなってきた気がする。
この先、仕事をやめて在宅介護を覚悟しておく必要がありそう…

こんにちは。
医療機関(主に整形外科)で約10年、現在は介護施設(デイサービス、有料老人ホーム)に勤務するkennyです。

高齢化社会をむかえた日本において切り離せない「介護」の問題。

介護の現場にいる立場として、「在宅介護」はオススメしません。

仕事をバリバリやってきたかわりに、子育てや他人の身の回りの世話をした経験が少ない男性もいるのでは?

そのような方にとって「在宅介護」は

  • 時間的拘束
  • 肉体的な負担
  • 精神的な負担

があまりにも大きすぎるからです。

在宅介護の現実:前回の記事(介護虐待について)はコチラより

今回はもう少し踏み込んだ「在宅介護の現実」でもある「介護疲れによる自殺」についてみていきたいと思います。

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【無理しないで】在宅介護の現実~悲しい事件が増えるだけ~

【無理しないで】在宅介護の現実~悲しい事件が増えるだけ~

以前、このような記事を書きました。

【無理しないで】在宅介護の現実~その1.介護虐待~

在宅介護による疲れやストレスから「介護者が加害者になってしまう」ケースはめずらしくありません。

しかし場合によっては、介護が必要な親を残して「介護者が自殺」という選択肢を選んでしまうこともあります。

毎年300人ほどが介護疲れを理由に「自殺」を選んでいる

内閣府の自殺統計によれば、2007年から2015年の9年間に「介護・看病疲れ」を動機とした自殺者数は2,515人、そのうち年齢が60歳以上の者は1,506人で、全体の6割を占めている。統計がとられるようになってからまだ10年も経過していないが、この間に介護・看病疲れによる死亡がこれほどまで多く発生していることに驚かされる。

nippon.comより引用

9年間で2515人、1年間では「300人弱」が「介護疲れ」を理由に自殺に追い込まれているようです。

以前、タレントの清水由貴子さんが自殺されたことはご存知でしょうか?
母親の「介護疲れ」が原因といわれています。

清水由貴子 - Wikipedia

しかし、自殺に至るケースは男性の方が多いというデータも。

自殺した人の6割は男性

朝日新聞では以下のようなデータがありました。

昨年の自殺者2万4025人のうち、遺書などから原因が特定できた1万7981人を分析。1人につき最大で三つまで挙げた。「家庭問題」を理由にしたのは前年より0・1%減って3641人。内訳をみると、「介護・看病疲れ」は243人50~70代が7割を超え、男性が6割だった。

朝日新聞デジタルより引用

「介護疲れによる自殺」のうちの6割は男性のようです。

介護の現場にいて思うこと:男性が「介護疲れ」になりやすい理由

  • 他人の身の回りの世話になれていない男性にとって「親の介護」は相当なストレス
  • プライドの高い方なら、まわりに相談できずに問題を抱え込んでしまう
  • 「親の介護」は家族がやって当然という、昔ながらの考えが残っている

ことが考えられます。

ストレスを抱えながらも、責任感の強い人ほど「自分でなんとかしよう」とします。

その結果、悪い方向に出てしまうのでは?

また自殺を選んだヒトの年代として多いのは50代~70代。

このなかには「自分の親の介護をしていた方」もふくまれるでしょう。「介護離職」を選んでまで、親の介護を引き受けた方もいるかもしれません。

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在宅介護を選ぶ理由

在宅介護を選ぶ理由

介護の現場にいる立場としては、在宅介護はオススメできません。

しかし内閣府の調査によると、在宅介護を希望する人は「4割ほど」いるようです。
在宅介護を希望する理由は以下の通り。

  • 「現在の住まいで生活を続けたいから」(82.8%)
  • 「施設では自由な生活ができないから」(32.7%)
  • 「他人との共同生活はしたくないから」(29.0%)
  • 「施設で他人の世話になるのはいやだから」(28.6%)
  • 「施設に入るだけの経済的余裕がないから」(27.5%)

※複数回答あり

また少し前の調査では「子供が親の介護をすることはあたり前のこと」と答えた人は約50%

しかし、令和の現代においてこの考え方はあまりにもリスクが高すぎます。

「介護が必要な高齢者」を家族で世話するというのは「昭和の考え」ですね。

またバリバリ仕事をやっているひとが「在宅介護」のために今までのキャリアを捨てるのは、本人や職場だけでなく、社会全体にとってもマイナスです。

入居施設を利用するなら「費用の確認」を

金銭の問題で介護サービスを利用できない 

入居施設の費用については

  • 特別養護老人ホーム:10万円~
  • その他、民間の有料老人ホーム:15万~
    (いずれも月額、食費などふくむ)

が相場となっています。

満足な老後資金がなければ

お金がない→費用の安い特別養護老人ホームしか選択肢がない→数年間、入居待ち→仕方なく在宅介護

といったこともありますが、以前くらべたら有料老人ホームの費用も現実的な金額になっているので一度、検討してみてはいかかでしょうか?

入居施設の費用について詳しく知りたい方は以下のリンクより。
親の年金、資産で介護施設の入居は可能?~知っておくべき費用の相場~

まとめ 在宅介護はオススメできない(とくに男性)

  • 「介護疲れ」を理由に年間「300人弱」が自殺に追い込まれている
  • 自殺を選ぶのは男性の方がやや多い

ボク自身にも言えることですが、「加害者」になったり「自殺を選ぶ」というのは他人事とは思えません。

「介護職員が利用者に虐待」をいったニュースをみかけることがありますが、介護職員はアナタが受けていたはずの負担を代わりに受けているのです。

在宅介護を選んだ時点で「明日は我が身」と思っておきましょう。

もし金銭的な問題をクリアできるのであれば、入居施設の利用をオススメします。
親の年金、資産で介護施設の入居は可能?~知っておくべき費用の相場~

”入居施設の利用を考えている方へ”
老人ホーム検索サービスがあることをご存知でしょうか?
”無料”で資料請求や見学が可能となっているので参考にしてみてください。

以下のサービスを利用すれば、各地域の施設はもちろん、必要な費用や空き状況が確認できますよ。

LIFULL介護
シニアのあんしん相談室
みんなの介護

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