
介護施設で機能訓練指導員として勤務、あるいは転職を考えている「看護師さん」に向けた内容。
実際に介護施設で勤務する「看護師さん」からいただいた意見をもとに作成。
現在、デイサービスで機能訓練指導員(柔道整復師&鍼灸師)として勤務している目線から書いております。
この記事は5分で読めます。

最近、「デイサービス」の求人をよく目にするけど、実際どうなの?
デイサービスとは?
介護(支援)が必要な高齢者に対して、健康管理から入浴、食事、レクリエーションなどの介護サービスを提供。
介護施設(デイサービスセンター)や特別養護老人ホームでサービスが受けられる。
【目的】
高齢者の社会的なつながりを保ち心身の機能の維持、および家族の介護負担を軽減。
最近は医療機関だけでなく、介護施設でも「看護師」の求人をみかけるようになりました。
先ほど以下のツイートをしました。
デイサービスの機能訓練指導員として働く管理人(柔道整復師&鍼灸師)の目線としては
ゆるく働ける職場
だと思います。
医療現場に疲れた、ブランクがある、パート、アルバイトとして少し働きたい方にとってはオススメです^^
それではデイサービスにおける「看護師さん」に仕事内容やメリット、デメリットを現場目線よりみていきたいと思います。
デイサービスにおける看護師さんの役割、仕事内容

- 利用者のバイタルチェック、体調管理
- 身体介助、身の回りの世話(介護士と協力)
- 急変時の対応
利用者のバイタルチェック、体調管理、服薬管理
ほかのスタッフ(主に介護職員)とともに、利用者の体調を管理します。
入浴を希望する利用者さんの様子がおかしかった時は「入浴の判断」をお願いされることになります。
また利用者によりますが、”胃ろう、インスリン注射、褥瘡の処置”などを行うこともあります。
身体介助、身の回りの世話(介護職員と協力)
主に介護職員と協力しながら移動介助、排泄介助などを実施。
介護施設は基本的に人員が少ないので、職種問わず業務の一つとして行うことになるでしょう。
事故や急変時の対応
介護が必要な高齢者なので、転倒のリスクや持病をお持ちの方もいます。
転倒時の外傷、めまい、異常な血圧、意識障害
などがみられた時に、看護師さんが中心になって対応することになります。
以上に3つに加えて、送迎業務を行うこともあります。
”機能訓練指導員”として勤務することも

後述しますが、人員配置の問題から機能訓練指導員として勤務することも。
機能訓練指導員として働く場合は以下の記事を参考に。
医療と介護の違い

医療現場と介護現場で大きな違いといえば
治療行為がない(点滴、注射、採血などの検査)
ことでしょう。
いままで勤めていた整形外科における看護師さんといえば
注射(ブロック注射、関節注射)
薬品(キシロカインなどの麻酔薬、リンデロンなど)
静脈注射、点滴
などの準備にに追われていた印象です。
関節注射、ブロック注射を積極的に使用するドクターの場合は、18G、23Gの針が大量に使用されていました^^
メリット

- 勤務時間は日中のみ(残業少なめ)
- 肉体的、精神的負担少ない
勤務時間は日中のみ(残業少なめ)
個人的には一番のメリットだと思います。
土日or日曜、祝日が休みの職場もあり予定が立てやすくなるでしょう。
またデイサービスという名前のとおり、夜遅くまで残業というケースはほとんど発生しません。
時間は有限です。
大事に使いましょう。
肉体的、精神的負担少ない
仕事内容としては身体介助などを行いますが
利用者の人数が限られていること
主に動いてくれるのは介護職員の方々
といった点から医療現場にくらべて肉体的負担は少くなるでしょう。
また急変があったとしても、一次対応をしたあとは医療機関に送ることになります。
ずっと患者と関わることになる病院勤務よりは精神的負担が少ないといえるでしょう。
デメリット

- 大きなスキルアップは望めない
- 収入やや低め(病院勤務にくらべた場合)
大きなスキルアップは望めない
前述しましたが「治療行為を行わない」ことから、病院で勤めるために必要な看護師としてのスキルアップは望めません。
今の自分にとって何が大事なのか?
という部分はしっかりと考える必要がでてくるでしょう。
収入やや低め(病院勤務にくらべた場合)
看護師としてはやや収入が少ない傾向にあります。
病院勤務なら夜勤の手当、残業手当、クリニック勤務なら患者さんが増えればボーナスなどで収入が多くなります。
反面、介護施設では利用者の人数が限られているので大きく収入が上がることは少ないでしょう。
保険制度のむずかしいところですね。
とはいえ個人的には収入よりも時間を優先した方が、長期的な目線で見た場合にメリットが大きいといえます。
収入が良くても、続かなければゼロになってしまいますからね。
人員配置について
管理者
常勤で1名。
管理者の資格は特に必要ない。常勤の生活相談員などと兼任可能。
生活相談員
利用者10名以上では、常勤の生活相談員or介護職員のうち1名。
地域によっては介護福祉士の資格のみでも可能。
看護師
利用者が10名以下の場合は、看護師or介護職員が1名以上でOK。
ただし生活相談員か看護師か介護職員のうち1名は常勤。
利用者が11名以上では看護師が1名以上を配置する必要がある。
(専従でなくてもOK)
機能訓練指導員
1名以上。
看護師、准看護師、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士、柔道整復師、あん摩マッサージ指圧師のいずれかの資格が必要。
同じ護事業所での他の職種との兼任が可能。
介護職員
提供時間数に応じて必要な人員が変わる。
利用者の数が15人まで・・・1名以上
利用者の数が16人以上・・・15人を超える部分の利用者を5で割った数字に1を加えた介護職員が必要。
まとめ ゆるく働きたい看護師さんにはオススメ

メリット
- 勤務時間は日中のみ(残業少なめ)
- 肉体的、精神的負担少ない
デメリット
- 大きなスキルアップは望めない
- 収入やや低め(病院勤務にくらべた場合)
以上、デイサービスではたらく看護師さん【メリットとデメリット】についてまとめてみました。
医療現場に疲れた、ブランクがある、パート、アルバイトとして少し働きたい方にとってはオススメです^^
時間は有限です。
行動を起こすことは勇気がいりますが、動かなければ何も変わりません。
現状を少しでも変えたいなら、行動することをオススメします。
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