
”医療現場”で約10年勤務、現在も「感染リスクが高い」であろう”介護の現場”にいる目線で書いた記事となっています。
コロナに感染orコロナ感染現場で働くことで
「差別」
をするヒトが存在するようです。
先ほどのツイート(※ヤフーニュースがリンク切れとなっています)
先月はこんなツイートをしてました。
もしかして日本終わってる?
最前線にいる医療従事者に対して

近寄るな!感染するだろ!
オッケー、オッケー
今後、「医療、介護、保育」のサービスを利用しないでくださいね^^
といのが個人的な意見です。
最前線に戦っている人達を「差別」するということは、「医療、介護、保育」のサービスは必要ないのでしょう。
医療、福祉サービス当たり前のように機能していることで「何気ない日常が送れる」ということが理解できないのでしょうか?
医療、福祉サービスが機能しなくなれば
仕事に行けなくなる
ヒトもかなり多いはず。
とりあえず、現場にいる立場としては
医療、福祉サービスが「当たり前のように利用できる」と思わないで欲しい。
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”コロナ差別”をする人は「医療、介護、保育」サービスを利用しないでください
- 「医療、介護、保育」はいずれも感染リスクの高い職種
- 「医療、介護、保育」のサービスが崩壊→悲惨な未来が待っている
- 「都合のいい時」だけ利用するな
- 「差別するヒト」は給付金を寄付しましょう
以上のことから、みていきたいと思います。
「医療、介護、保育」はいずれも感染リスクの高い職種

医療、介護、保育
それぞれの感染リスクが高い原因をみていきましょう。
病院(医療現場)
- 不特定多数のヒトが集まる場所
- 身体介助や検査など、直接ヒトの体に触れることが多い
- 「感染者」が集まる場所
- 注意しても院内感染を防ぐのはむずかしい
今、一番大変な現場です。
ただでさえ「感染リスクの高い場所」
患者だけでなく、医療従事者への感染も多数報告されています。
感染の疑いがあるヒト達がいる待合室
感染者かもしれないヒト達の対応をする診察室
検査、処置をおこなう部屋・・・
逃げ場がありません。
この状況で感染しなかったら「運が良かった」としかいえないのでは?
医療従事者は、自宅に帰らず車中泊をするなどして、他者(家族など)への感染リスクを抑えています。
極力、行動を制限されているということですね。
介護の現場
- 利用者の数は決まっているが、体の弱い高齢者が集まる場所
- 身体介助、入浴介助など、直接体に触れる機会が多い
医療現場ほどではないにしても、感染者は増え続けています。
手洗い、マスクの着用は徹底していると思います。
マスクについては食事などの時、外す必要があります。
医療現場のように「感染者が集まる」わけではないですが、一人でも感染者が出たら施設の利用を止めなくてはいけません。
医療現場にかくれて目立ちませんが「介護崩壊」も時間の問題では?
保育の現場
- 多数の子供が集まる場所
- 身体接触はもちろん、常に近くで監視しておかなければならない
- 大人と違って、言うことを聞いてくれない
保育園でも職員、園児の感染が報告されています。
園児に「手洗い、うがいを徹底しよう」といっても全員がキッチリできるとはかぎりません。
転倒によるケガや事故など、「感染以外のリスク」にも注意する必要があります。
また、感染が発覚したら「モンスターペアレント」が出てきそうなので、その対策も必要かもしれません。
「医療、介護、保育」のサービスが崩壊→悲惨な未来が待っている

ギリギリのところで踏ん張っている、それぞれの現場。
もし「崩壊」した時、どのような未来がまっているのか?
考えてみたいと思います。
医療現場が崩壊した場合
救急医療が機能しなければ、助かる命も助からないということになります。
- 一次救急医療:外来で対処できて帰宅が可能な患者を受け入れ
- 二次救急医療:入院治療を必要とする患者を受け入れ
- 三次救急医療:二次救急医療では対応できない複数診療科にわたる、高度な処置が必要(ICUに入るようなケース)
病気は「コロナ」だけではありません。
現在も、さまざまな病気や後遺症で苦しんでいるヒトがいます。
また、未来があるはずの子供たちが事故に遭ったり病気になった場合では、本来なら助かるはずの命が「適切な治療」が受けられず、亡くなるケースも出てくるかもしれません。
各地域で救急外来の受付がムズかしくなっています。
介護業界が崩壊した場合
高齢者の受け入れができない→介護難民
高齢者の面倒を家族がみる→介護離職
少しは、訪問介護サービスでカバーできるかもしれませんが「介護離職」は増えることになるでしょう。
介護離職が増えれば、個人の所得が減るため税収が落ち込みます。
日本経済、日本社会の影響もかなりでてくるでしょう。
また「認知症」のヒトが増えたり、もともと「認知症」の方の症状が悪化する可能性も。
保育業界が崩壊した場合
子供の面倒は親がみることになります。
それだけならいいのですが、
共働きの家庭やシングルマザー、シングルファーザーのケースでは仕事量を減らす必要が出てくるでしょう。
仕事が減る=収入減
となり生活が破綻しますね。
余談:「保育園落ちた日本死ね!!」の前に
かつてバズったツイート
に対して思うこと。
「保育園落ちる前に、保育園が崩壊しそうですよ」
都合のいい時だけ利用するな

こういう人たちに限って、普段から当たり前のように使えている時はなにかと注文が多いのではないかと思います。
医療、介護、保育という職種は、目立たないところで社会を支えています。
”介護が必要な高齢者”、”大人の目が必要な子供”をみてくれるヒト達がいるから、アナタたちは「仕事に行って収入を得る」ことができるのです。
介護や保育に従事する方たちは、アナタたちが働くために、アナタ達より低賃金で働いていることをお忘れなく。
「差別するヒト」は給付金を寄付してください

「差別」することで、「医療、介護、保育」の現場にいてる人たちが壊される→利用できなくなっても困らない→生活に余裕がある
ということですよね?
それだったら、給付金を寄付してください。
とくに医療従事者は命を懸けて仕事しています。
自宅にも帰らず車中泊、あるいはホテルを利用するなどして「感染を拡げない」ように工夫されています。
このような状況では、想定外の出費も出てくるでしょう。
介護、保育の職員は「低賃金」であなたたちの生活をウラで支えています。
「お金」がすべてじゃないけど「お金」があれば救われることが結構あります。
まとめ 医療、福祉サービスが「当たり前のように利用できる」と思わないで
以上、
「”コロナ差別”をする人は「医療、介護、保育」サービスを利用しないでください」
についてまとめてみました。
ほとんどの人が、命を張って従事されていると思います。
「いつ感染するかわからない・・・」
そんな不安と戦いながら、社会を支えているヒト達に「差別」をする人は”医療、介護、保育”のサービスを利用するのはやめてください。
ハッキリいって迷惑なんで。
何気ない日常が送れるのは医療、福祉サービスが機能していることを理解しておいてほしい。
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