
こんにちは、kennyです。
医療機関(主に整形外科)で約10年、現在は介護施設(デイサービス、有料老人ホーム)にて機能訓練指導員+介護職員として勤務しています。
※2021年6月くらいからフリーランスのセラピスト(柔道整復師、鍼灸師)として活動予定です。
昼頃、こんなツイートをしました。
コロナショックにより様々な業種で「テレワーク」が進むことになりそうです。
しかし、残念なことに現場に出ている「医療&介護職」にとってはあまり関係のない話かもしれません。
むしろ命を張っているともいえますね。
今後、進むであろう「テレワーク」
そのような業種に人材が流れるのは仕方のないことだと思います。
だからこそ、医療&介護をふくめた「現場作業の価値」を見直す必要があるのではないでしょうか?
テレワークが進むことで「現場作業の価値」が見直されるべき
- 医療&介護は「現場作業」が中心
- テレワークが可能な業種へ人材は流れる
- テレワークにより産業全体の年収が下がるかも
- 介護の人手不足が進めば日本社会が崩壊する
以上のことからみていきたいと思います。
医療&介護は「現場作業」が中心


テレワーク?甘えたことを言ってんじゃねえ!
そもそも医療&介護職の業務は、ほとんどが現場作業です。
「ブルーワーカー、肉体労働」といっても過言ではありません。
しかし今回のコロナショックにより、現場作業とは対照的な「テレワーク=オンライン作業」がかなり見直されそうです。
そこで、まずは医療&介護職における
「オンラインで可能なこと」
「オンラインで不可能なこと」
をみていきたいと思います。
オンラインで可能なこと
- 医師による診察の一部(問診など)
- 処方箋の提供
- 医師、薬剤師によるクスリの相談
- 介護サービスの相談(おもにケアマネジャー)
- 一部の事務作業(個人情報が関わらない範囲)
…etc
といったところでしょうか。
オンラインで不可能なこと
- 医師の診察業務(触診や検査など)
- 外科的処置(注射、縫合、骨折や脱臼の整復、固定など)
- 看護師による注射や点滴
- 理学療法士など、セラピストが行うリハビリテーション
- 介護職員による、食事や入浴の介助
…etc
などが考えられます。
テレワーク可能な業種へ人材は流れる=医療&介護の人材不足は加速する


ますます人手が足りなくなる・・・
今回の事態で、テレワークが可能な業種へ人材が流れるのは仕方ないでしょう。
誰だって自分の身は守りたいですからね。
そうなると、ますます医療&介護職を目指す人がいなくなります。
コロナショックを乗り越えても、医療&介護業界は崩壊してしまうかもれせません。
(介護はすでに手遅れ?)
また医療&介護だけでなく保育、障碍者施設などの社会福祉施設のほか建築、運送などは、さらに人手不足が深刻化しそうです。
現在のところ参入障壁が低く、需要が高い&年収も高い「プログラマー」は今後、爆発的に増えるかもしれません。
テレワークにより産業全体の年収が下がるかも
- 「自分の管理」が意外と大変
- 人材が流れることで、「供給過多」にならないか?
- 「成果報酬型」の仕事が増えそう
テレワークにより時間を有効活用できる反面、デメリットも存在するでしょう。
いくつか考えてみたいと思います。
「自分の管理」が意外と大変

〇在宅勤務の問題点
- 誘惑が多い
- 小さな子供がいる家庭では、仕事に集中できないかも
「管理」の目がなくなると、人間というのは結構「サボる」習慣があります。
(心当たりのある方もいるのでは?)
在宅で勤務=自宅で仕事となると
結構、誘惑が多くないですか?

ついついお気に入りの動画をみてしまうのよねー
自分のパソコンには、趣味の動画、音楽が入っているのはもちろん、ネットもできるのでYOUTUBEやNETFLIXなどがいつでも見れます。
はたしてその誘惑にどれだけの人が勝てるでしょうか?
また子供好きな方では、仕事よりも子供のことが気になり仕事に集中できないケースもありそうです。
(とはいえ、一番かわいい時に一緒にいられるのはとても幸せなことかもしれません)
人材が流れることで「供給過多」とならないか?

これはどの業種でもいえることですが、供給過多になった途端、価値は大幅に下がります。
今後はIT関連事業が中心となり、テレワークが進んでいくでしょう。
そうなると「プログラマー」や「エンジニア」が増えていくことになる気がします。
増えていけば、競争が激しくなり常に新しいアイデアや価値が求められます。
さらに供給過多になると「価格競争」という消耗戦が始まります。
柔道整復師、鍼灸師として勤めた経験&自身が整骨院をやってみた経験から、利用する方にとっては「低価格が当たり前」ということをイヤというほど実感しました。
異常に増えた治療院ビジネスにより、利用する方にとって非常に価値に低いものと認識されるようなったのでしょう。
需要と供給のバランスは崩れると、転げ落ちるのはあっという間です。
テレワークが主流になると「成果報酬型」の仕事が増えそう

(※このセクションについては、マナブログで有名な「マナブさん」の意見を参考にさせていただいてます)
今まで日本の仕事における慣習として
働いた時間に対して「お金」が発生する
といったものでした。
しかしテレワークとなれば
好きな時に働く=成果が出なければお金にならない
といった業種が増えるでしょう。
一般的な会社であれば、組織の全員が直接「お金」にかかわる仕事をしているわけではありません。
極端な言い方をすれば、「売り上げに貢献していない」ともいえます。
(例 スタッフの管理、人事、経理など)
しかし組織として動く以上、欠かせないものですよね。
これらの方々の支えにより、最前線に立つ営業職の方が案件をとり「売上に貢献」できるといえるでしょう。
(最近の大企業におけるリストラ対象は、45歳前後で最前線にいないヒト達が中心です)
しかし、テレワークにより個人の動きが中心となれば必要なくなる業務も出てくるではないでしょうか?
極端かもしれませんが案件をまとめる人がいれば、あとは外注で個人事業主に仕事を回すことも可能です。
ZOOMやLINEを利用すれば、わざわざ会社で集まって会議をしなくても大丈夫です。
組織でいる必要がなくなりますね。
そうなると、前述した「管理職、人事、経理など」は必要がなくなる可能性も。
「お金」を生み出せるのは、最前線に立てる人たちだけになるかもしれませんね。
低いといわれてきた「介護職」の年収が普通になる?

もしテレワークが進み、個人で仕事をする時代が本格的に訪れたら「成果を生み出せる人」と「成果を生み出せない人」でわかれることになります。
どちらが多くなるかといえば「成果を生み出せない人」の方が多くなるのでは?
そうなると、格差が広がり全体の平均年収が下がることも考えられそうですね。
今後は、一般的な年収が300万前後になることも考えられるでしょう。
「求人ボックス」によると、介護職員の平均年収は312万となっています。

全産業の年収300万が当たり前となれば、現在の介護職員の年収も低くないという扱いになるかもしれません。
介護の人手不足が進めば日本社会が崩壊する

医療職の人材不足が今回のコロナショックであらためて注目されました。
「医療崩壊」というフレーズは何度も耳にしたでしょう。
しかし、介護の現場はすでに崩壊しているところもあるのです。
人手不足、低賃金、仕事はハード・・・
誰もやろうとは思わないですよね。
介護の人手不足が進めば、「介護難民」が増えることで「介護離職」が増えることでしょう。
安倍総理は「介護離職をゼロに!」と言っていましたが果たして・・・?
介護離職が増えれば、ただでさえ衰退していた日本経済は立ち直れなくなります。
しかし、この国では何もしていないのが現状です。
いつまでもこの国は、介護職に甘え続けるのでしょうか?
まとめ 医療&介護をはじめとした「現場作業の価値」が見直されるべき
以上、
テレワーク時代の到来か?【医療&介護はどうなる?】
についてまとめてみました。
介護職員の平均年収が相対的に上がったとしても、周りが下がった結果。
これでは改善されたとはいえないでしょう。
今回のコロナショックをきっかけに、医療&介護からキャリアチェンジする方も増えるかもしれません。
医療&介護崩壊は思った以上に早くなるかもしれませんね。
医療&介護に限らず、保育、建築、運送など「現場作業の価値」が見直すことが崩壊を防ぐ唯一の手段では?
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