

この先、親が介護状態になったらどうしよう・・・?

施設はあるのに利用できないの・・・?
このようなお悩みの方も多いのではないでしょうか?
あと数年で、介護が必要になってもおかしくない年齢の両親(70代半ば)を持つ管理人kennyです。
いやー、正直不安です
今のところ、元気で大きな病気もしていないので助かってますが、いつどうなるかはわかりません。
介護離職をしないためには、安心して親を預けることができる施設が必要となります。
しかし現在の日本では、施設の数は増えているものの働く職員の数が足りていません。
2020年度で約26万人
2025年度では約38万人の介護職員が不足 と予測されている。
詳細は2025年に向けた介護人材にかかる需給推計(確定値)を参照
厚生労働省HP (https://www.mhlw.go.jp/index.html)
ネットで調べてみると、介護事業所の約7割が人手不足のようです。
詳細は介護事業所、67%が「人手不足」と回答 悪化止まらず ヘルパーは8割超を参照
ケアマネタイムズ(http://www.care-mane.com/news)
介護職員の離職率
1年未満の離職率 約38.0%
1年以上3年未満 離職率は26.2%
また、人手不足による倒産も増加中
詳細は2019.10.23 深刻な人手不足。介護職員の離職を防止するには?を参照
日本経済新聞出版(https://nikkeibook.nikkeibp.co.jp/)
高齢者の増加に対して、介護にかかわる人材が追いついていない
ということですね。
この問題を解決するためには
「介護士、介護施設で働く職員の給料を上げる」こと。
医療機関(主に整形外科)で約10年、
転職回数は6回(学業や転居の理由で)
さらには鍼灸整骨院を開業したのち廃業、
アラフォーで就職氷河期世代の一員でもあり、
現在は介護施設で機能訓練指導員として勤務する、管理人の目線からみていきたいと思います。
参考書籍 ”安楽死で死なせて下さい” 著 橋田壽賀子
介護難民&介護離職をなくしたい→介護職員の給料を上げる必要アリ
- 介護難民&介護離職とは?
- 介護難民が増える理由→高齢者の増加と介護職員の不足
- 介護難民が増えることで悲しい事件が起きる
- 介護職員の給料が上がれば解決する可能性大
以上のことからみていきたいと思います。
介護難民とは?
介護難民→
介護が必要と「認定」されているのに、介護保険を利用した適切なサービスを受けられない高齢者のこと
一般的には65歳以上になりますね。
施設への入所(老人ホーム)
通所による介護サービス(デイサービス)
在宅による介護サービス(訪問介護)
など
上記のサービスを受けれないと”介護難民”となってしまいます。
そもそも介護サービスとは?
日常生活を送るために必要な
入浴
食事
排泄
・・・
などを介護職員が手伝うことで、サービスを利用する方の負担を減らし”より良い日常生活を送っていただく”ことです。
身体に不自由がない時では当たり前のことかもしれませんが、介護が必要な高齢者にとっては大変なことです。
その「当たり前」を手助けするのが、「介護サービス」といえるでしょう。
訪問介護では、自宅の掃除や買い物(食事に必要なものを中心)を代わりにすることもあります。
介護離職とは?

親の介護のために、現役世代が仕事を辞めてしまうことをさします。
ときどき50代、60代ぐらいの方がコンビニなどでアルバイトをしている姿をみかけたはありませんか?
リストラなどで職を失うなど色々と事情はありますが、一部の人は親の介護のために”仕方なく”仕事をやめた方もいらっしゃいます。
親の介護のために、仕事をやめるということは”給料が下がる”可能性も大きいですよね?
そうならないためには、親の介護を施設や訪問介護サービスにお願いする必要があります。
この点からも介護サービスがいかに重要か理解してもらえると思います。
介護難民が増えれば日本はますます貧困化していくでしょう・・・
介護難民が増える理由

介護難民が増える理由は
”高齢者の増加”
”介護職員の不足”
の2つ。
順番にみていきましょう。
高齢者の増加について
これを理由というのも、どうかと思いますが 汗
日本という国が、長生きできるような環境ともいえるのでしょう。
引用した厚生労働省HPのグラフを見ると、2000年では介護が必要な人口が256万人
2017年では641万人となってます。
20年弱で約2.5倍!
なんだかんだで日本は恵まれている部分
”国民皆保険制度(医療、保険)”
病気になってもすぐに医者に診てもらうことができる。
しかも、医療費は最大でも3割負担。北欧諸国に比べれば見劣りするものの世界的には高水準
”生活保護というセーフティネット”
申請が通れば、生活できてしまいます。
働くよりもこっちの方がいいんじゃないか?と思ったり 笑
”水道水が飲める(衛生面)”
世界的に見てもこんな国は少ないのが実際のところ。
また内乱や戦争に巻き込まれることもなく、誰も銃を持ち歩いていないワケで(一部除く 汗)、食料の確保も贅沢をしなければどうにかなることから、自然と長生きする環境が出来上がっていたのでしょう。
介護士、介護職員の不足(2025年では約38万人不足?)

冒頭でもお伝えしたように介護事業所の約7割は人手不足。
介護職員の有効求人倍率は3.5倍以上 (2017年時点)
2020年度で約26万人
2025年度では約38万人の介護職員が不足 と予測されている。
詳細は2025年に向けた介護人材にかかる需給推計(確定値)を参照
厚生労働省HP (https://www.mhlw.go.jp/index.html)
介護職員の離職率
1年未満の離職率 約38.0%
1年以上3年未満 離職率は26.2%
また、人手不足による倒産も増加中
詳細は2019.10.23 深刻な人手不足。介護職員の離職を防止するには?を参照
日本経済新聞出版(https://nikkeibook.nikkeibp.co.jp/)
超高齢化社会ということから、日本人の平均寿命はまだまだ伸びるでしょう。
男性が81.25歳 女性が87.32歳
65歳以上の人口割合 約26%
詳細は平成30年簡易生命表の概況を参照。
厚生労働省HP (https://www.mhlw.go.jp/index.html)
総務省の調査では
総人口が減少する中で、高齢者人口は3588万人と過去最多
総務省統計局より引用
総人口に占める割合は28.4%と過去最高
「高齢者の増加に対して、介護にかかわる人材が追いついていない」
ということですね。
介護難民が増えることで悲しい事件が増える

介護難民の高齢者を親に持つ→親の介護のために仕事をやめる→収入激減→貧困化→親の面倒みれない・・・という負のスパイラル
行きつく先は・・・?
なんとなくイメージできると思います。

また、橋田壽賀子さんの著書”安楽死で死なせて下さい”
でも書かれていましたが、”介護疲れで無理心中”といった悲しい事件。
他人事とは思えません。
この問題には、介護だけでなく貧困化といった経済的問題もあるでしょう。
介護難民が増えれば貧困化がすすみ、このような事件が今後も増え続けます。
安楽死という選択を考える必要がるのでは?
そうすれば、ひとりの命は助かりますから・・・
介護士、介護職員の給料が上がれば解決する可能性アリ

介護士、介護職員を増やすためには”待遇改善=給料を上げる”ことが一番でしょう。
国の対策として「地域包括ケアシステム」と行っていますが、結局のところ自治体に任せているだけだし、そもそも介護現場で働ける人員がいなければケアできません。
根本的な問題が理解できないのが、この国のお偉いさん達なんですねー
キツイ仕事をしても、見返りがなければ誰もやりたがらないでしょ?
仕事は「やりがいが大事!」「お金は後からついてくる」
とかいってる人は一度、現場体験をするべきですね。
とりあえず年収数千万の上級国民でもある国家議員にやってもらいましょう。
マスクの転売よりも大変なのがよくわかるでしょう(皮肉)
一部の医療職や介護職は国の考え方が変わらない限り、ずっと「やりがい搾取」に悩まされるでしょうね。
やりがいは大事ですが、お金はついてこないのが現実ですよ^^
まとめ
以上のことから、介護難民を減らすためには介護士、介護職員の給料を上げる必要があるといえるでしょう。
年収が低いと分かっている仕事をやりたがるヒトは少ないのが現実です。
国として本気で対策する気があるなら、介護職員の待遇改善をおこなうべきですね。
給料が全産業の平均並みになれば、介護職を希望するヒトは増えるでしょう。
今、従事している介護職員の方々にたいしていつまでも「やりがい搾取」をしていたら日本は終了するでしょう^^
(すでに手遅れ??)
参考書籍 ”安楽死で死なせて下さい” 著 橋田壽賀子
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